大野智が二級小型船舶免許の試験を受ける姿を見て泣いた話
言っちゃあなんだけど、大野さんってとてもチャランポランな人じゃないですか。
それが良いか、悪いかは別として。
天才肌で、頑固。
子供の頃は勉強そっちのけでドラゴンボールの模写に夢中だった大野少年は、
中学時代にはバドミントン部の練習に全然出ない癖にあっさり都大会に出場して、ジャニーズに入所してからは「ダンスが分からない奴はとりあえず大野の後ろで踊れ」と評されるほどのダンスの腕前を誇った。
でもその一方で、ジュニア全員から恐れられる振付師に唯一刃向かって練習中であっても練習室を飛び出ていたし、高校は入学式の日に校門をくぐってから「なんか違うわ」と校舎に入るまでもなくその日のうちに辞めた。
大野さんはそういう、普通の人がやったらやべぇと思われる事を堂々とやって許されてきた人だ。
普通の人なら「いやいや振付の先生でしょ?言うこと聞きなよ」とか「高校中退ってジャニーズで成功するとも限らないし将来考えてるの?」とか言われそうな所を、
「まぁ大野くんだから仕方がないか」と言われてきた人だ。
大野さんが努力をしてないとは全く思わない。
けど、他の人がどんなに努力しても敵わないところにそんなに努力しないで行けちゃった感はある。
全ては私の憶測だけど、多分大野さんの中では何か1つの仕事に対して行った自分の努力と、その仕事に対する評価がそんなに合致していないんじゃないかと思う。
端的に言えば大野さんは5頑張ったら、10貰えるのだ。大野さんは5しか頑張っていないのに10貰えてしまうそんな自分が不思議でならない。周りはみんな15、20、40、100って頑張ってるのに。でも10貰えたからいいのか。求められたことにはきちんと応えられたし。これでいいのか。いいのか?でもやっぱいいんだと思う。うん。
努力をしたという経験に支えられないからこそ、大野さんには常に「俺はここにいていいのか」という思いが消えない。
器用だからこそ、そういう不安の中にいる人だと思っていた。
だから今回試験を終えて控え室で不安を吐露する大野智を見てボロボロ泣けてきた。(めっちゃ見にくいキャプでごめんなさい)
なんか、素直に良かったねぇって。
大野智って男は運転免許も持ってないからこれが本当にまじめに頑張った初めての試験なのだ。
もうなんかコメントがめっちゃ初々しい。
「みんな受験してすごいなぁ」とか「マークシートがずれるのが怖い」とかいやそれどこのセンター前の高3だよって感じだけど、私が当たり前のように経験してきたことをこの人はできなくてずっとジャニーズという特殊環境の中で頑張ってきたのだ。
なんか、本当に良かったねぇ。